本講義はJAPIA(一般社団法人日本自動車部品工業会)による寄附講座です.
モビリティの将来について,自動車業界の第一線で活躍される講師から,実際の研究・開発について聞ける初めての試みです.
「自動車の大変革(CASE)」をむかえ,電気通信大学の学生に次世代のモビリティがどのように変化していくかを理解してもらうことを目的として設置されました.
自動車の技術となる機械工学分野の学生だけにとどまらず,情報学・情報通信工学分野の学生にもモビリティに対する関心を高めてもらうために,学域1年次から4年次までの全学年の学生が受講可能な総合文化科目の「特別講義」として設置されています。多くの学生の受講を期待しています.
- 第1回 2026年4月10日(金)
- 自動車産業を取り巻く環境変化とCASEを中心とした将来モビリティ社会
講師
一般社団法人日本自動車部品工業会
概要
世界モビリティ革命とは、高速移動通信やAIの発展によりCASE技術をベースにしたSDV(Software Defined Vehicle)に進化し、クルマの価値がハードからソフトに変容している。それら将来モビリティ社会の技術の方向性、ビジネスモデル、課題等について概要を解説する。
キーワード
AI、ネットワーク技術、制御工学、無線通信、ICT、ロボット、内燃機関、CN - 第2回 2026年4月17日(金)
- 電波でツナガル!自動車用キーセキュリティシステムの発展と最新技術
講師
株式会社東海理化
概要
キーはなぜ必要なのか?どんな盗難手法があるのか?その対策は?スマホもキーになる?自動車盗難との戦いの歴史と、最新動向を説明する。
キーワード
セキュリティ技術、通信技術、無線技術、ICT、信号処理、デジタル、センシング技術 - 第3回 2026年4月24日(金)
- 社会生活の安全・安心を実現するためのセキュリティ技術と自動車への適用
講師
パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社
概要
自動運転技術やコネクテッド技術(インターネット接続機能や車両間通信)が進化する中で、これに伴い車両の安全性に対するリスクも増加しています。
また、このような背景からサイバーセキュリティ技術の重要性が高まっています。
例えば、ハッカーが自動車の電子制御ユニット(ECU)や通信システムを狙う攻撃を行うことで、車両の制御が奪われたり、個人情報が漏洩したりする危険があります。
このような事態は、ユーザーの安全や安心を脅かすリスクがあります。
自動車にセキュリティ技術を適用し、ユーザーの安全を確保するためには、まずセキュリティ戦略を立てる必要があります。そして、その戦略に基づいてハードウェアやソフトウェアのセキュリティを強化する方法を検討し、最終的にはその結果を実装し、検証することが求められます。さらに近年では、AIが自動運転車両に与える影響に関して考慮することが求められています。
本講義では、まず自動運転技術やコネクテッド技術について紹介します。次に、サイバーセキュリティ技術の概要を説明します。その後、ユーザーの安全を確保するための第一歩として、セキュリティ戦略の立案やセキュリティ強化の方法について具体的な例を挙げて説明します。また、関連する法規や国際標準についても紹介します。
キーワード
安全安心、自動車セキュリティ、国際法規、暗号技術、認証技術、サイバー攻撃 - 第4回 2026年5月1日(金)
- 中間レポート作成 または カーシェアリング
講師
未定
- 第5回 2026年5月8日(金)
- モーター、インバーター技術(小型・高効率コンポーネントとMBD技術)
講師
Astemo株式会社
概要
ハイブリッド自動車や電気自動車では、クルマを駆動するモーターとそのトルクを制御するインバーターの小型化・高効率化とMBDを活用した設計技術が重要である。モーターとインバーターのコンポーネントに関する技術動向、設計開発段階における制御技術の取り組みについて概説する。
キーワード
モーター、インバーター、制御技術、MBD(Model Base Development)技術、小型化、高効率化
- 第6回 2026年5月15日(金)
- モビリティの未来を照らす最新照明技術
講師
株式会社小糸製作所
概要
夜間の安全運転をサポートする最新の配光可変技術、先進運転支援システムや自動運転の深化を見据えた車載照明の新たな役割と開発動向について説明する。
さらに、これらの技術の基盤となる半導体発光素子(LED)の動作原理も概説する。皆様が学ぶ専門科目と車載照明技術のつながりを実感し、視野を広げる機会としていただきたい。
キーワード
車載照明、半導体、LED、配光制御、撮像素子、センサ、光学、電子制御
- 第7回 2026年5月29日(金)
- AD/ADASの舵取り役 ステアリングシステムの最新技術
講師
株式会社ジェイテクト
概要
運転支援技術の普及に伴い、ステアリングシステムの重要性はますます高まっている。
この講義では、制御システムを中心に安全で安心な運転に貢献する最新のステアリング技術について解説する。
キーワード
制御、パワーアシスト、メカトロニクス、機械学習、ヒューマンインターフェース・インタラクション - 第8回 2026年6月5日(金)
- 電力・信号伝達技術(電装品に電力と信号を伝送するもの=ワイヤーハーネスシステムについて)
講師
矢崎総業株式会社
概要
自動車業界において、電動化、コネクテッド、SDV といった進化・変革が起きている中、自動車用組電線(ワイヤーハーネス)も変わりつつある。これまでのワイヤーハーネスと将来のワイヤーハーネスにおける機能・役割について解説するとともに、将来の車社会実現に向けた「つなぐ」技術の動向や課題について概要を解説する。
キーワード
自動車部品、通信技術、センサ、ICT、電気 - 第9回 2026年6月12日(金)
- 自動車と感性価値を重視したヒューマン・マシン・インターフェースの開発
講師
アルプスアルパイン株式会社
概要
CASEによる自動車の変化は、ヒューマン・マシン・インターフェース(HMI)の変化も促している。 HMIの開発には機械・電気・ソフトウェアなど様々な技術分野がかわり、自動車以外の分野で使用される技術も含んでいる。
講演ではアルプスアルパインと自動車産業とのかかわりを説明し、感性を制御するHMIデバイスの開発事例を紹介する。
キーワード
1D-CAE、モデルベース開発、電気回路、組込みソフトウェア、有限要素法解析、感性工学 - 第10回 2026年6月19日(金)
- 進化する先進運転支援/自動運転システムと周辺技術
講師
Astemo株式会社
概要
先進運転支援/自動運転システムの業界動向や社会ニーズを導入に、各構成技術、開発環境などを、研究・実証状況を交えて概説する。
キーワード
画像認識、人工知能、機械学習、組込みシステム、制御応用、シミュレーション、自動車部品
- 第11回 2026年6月26日(金)
- 開発から生産までのデジタル設計
講師
株式会社アイシン
概要
製品開発・生産準備に対するCAD、MBD・CAEシミュレーションなどの活用事例を通じてデジタル技術の全体像を説明する。
キーワード
デジタルエンジニアリング、MBD、CAE、3D設計、シミュレーション
- 第12回 2026年7月3日(金)
- モビリティにおける必須要件となる通信技術の動向を製造サプライヤ視点で解説
講師
株式会社ミツバ
概要
世界のモビリティ社会では、高速通信技術の進化やソフトウェアアップデート(SDV化)により、クルマの価値が変容している。それら将来のモビリティ社会の技術動向や課題について概要を解説する。
キーワード
通信技術、CN、SDV、アクチュエータ、電子制御、セキュリティ技術、モータ制御技術、OTA
- 第13回 2026年7月10日(金)
- マルチパスウェイ進行を陰で支えるNOKシール製品と応用製品、技術、ものづくり
講師
NOK株式会社
概要
環境意識の高まり、通信技術の進歩、自動車の動力源となるエネルギー選択肢の拡がり等により、自動車産業に大変革が起こりつつある。こうした大変革を陰で支え、欠くことのできないNOKのシール製品、生産プロセス、関連技術を概説する。
キーワード
CN、LCA、燃料電池、オイルシール、FPC、CAE、可視化、画像処理、IoT、ロボット、AI、無人化、スマートファクトリー - 第14回 2026年7月17日(金)
- モビリティにおける電力変換技術 ~車載機器で行われる充電・給電制御~
講師
愛三工業株式会社
概要
今後も拡大が予想されるxEV(HV, PHV, BEV, FCV)の電力変換技術について、システム、ソフト、ハードそれぞれに求められる基本技術、将来動向、その重要性を解説する。
キーワード
電力変換、回路設計、MBD、制御技術、信号処理、インバータ、コンバータ、パワーエレクトロニクス - 第15回 2026年7月24日(金)
- パーソナルモビリティによる交通弱者への自由な移動の実現
講師
豊田合成株式会社
概要
2023年7月の道路交通法改正により特定小型原動機付き自転車という新たなカテゴリが新設された。その普及に向けての動向や法規的課題、技術課題、ビジネス課題と豊田合成の取り組みについて概要を解説する。
キーワード
小型モビリティ、EV、脱炭素、地方創生